2013年09月20日
高橋日化協会長、「値上げは業績改善が前提」と期待論にクギ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:昭和電工、日本化学工業協会

日本化学工業協会の高橋恭平会長(昭和電工会長)は20日の定例会長会見で、デフレ脱却に賃上げの実行が必要との声が根強くあることについて、「アベノミクスは第一の矢、第二の矢の成果は出ている。問題は第三の矢である成長戦略だ」と指摘したうえで、「この成長戦略を実行し成果を上げることが肝心だ。それにより(経済成長を確実なものとし)企業業績も改善され、その結果として賃上げが出てくる」と強調し、政府や労働界で高まっている賃上げ期待論にクギを刺した。

賃上げは企業業績の改善が大前提であり、政府による成長戦略の着実な実施と、その成果に左右されるとの認識を示したものである。