2013年09月30日 |
NEDO、タイで細胞自動培養システムの実証運転開始 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は30日、川崎重工業が開発した細胞自動培養システムの実験設備をタイのチュラロンコン大学医学部に設置し、10月から実証運転を開始すると発表した。 これは、NEDOとタイ商務省が共同で進めている再生・細胞医療プロジェクトの一貫として実施する。 このシステムは、ヒト移植用の細胞培養施設(CPC)と同様の環境下で高品質かつ高効率な細胞培養過程を完全自動化することに成功したシステムである。このシステムを用いることで、CPCや高度に熟練した技術者がいない医療機関でも、再生・細胞医療の臨床応用ができるようになる。 そのための最初のステップとして、チュラロンコン大学に細胞を効率よく調整できる同システムを用いて、関節軟骨の再生を対象に、臨床応用可能なレベルの高品質な細胞を効率よく調整できることを確認する。 このプロジェクトで目指す自動化システムによる世界初の再生・細胞医療の薬事承認は、タイ保健省食品医薬品局より、2014年頃に取得する計画である。さらに、川重が製造する同システムのタイにおける事業化にあたっては、軟骨再生を対象とするシステムから着手する予定である。 |