2000年11月22日
宇部興産、韓国カプロラクタムに製造技術をライセンス供与
2003年に12万トン新設へ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:宇部興産

 宇部興産は22日、韓国カプロラクタム(HCC)に対し同社が持つCPL(カプロラクタム)製造技術を供与することで11月17日に正式決定した、と発表した。
 HCCは韓国唯一のCPLメーカーで、韓国・蔚山に年産12万トン設備を持つが、かねてから12万トンの設備新設に当たり、CPLメーカー数社と交渉を行っていたが、宇部興産との間での最終合意に至ったもの。
 2003年完成をめどに、既存設備に隣接した同社敷地内に建設する。
 韓国のCPL需要は年間約37万トンで、現在はHCCが12万トンを国内ナイロンメーカーに供給する他は、残り25万トンは日本をはじめとした海外からの輸入に依存している。こうした中で同社が増設を検討していたもので、増産される12万トンは同社の株主である国内ナイロンメーカー(暁星、KOLON、KOHAPなど)に供給されるものと見られる。