2013年10月03日
富士フィルム、世界初「紫外線光量分布測定フィルム」開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは3日、世界で初めてフィルムの発色濃度によって紫外線の光量分布を簡単に可視化できる、紫外線光量分布測定フィルム「UV スケール」(3種)を開発、10月10日から発売すると発表した。

紫外線の光量を測る方法には照度計があるが、1点ごとの紫外線量を測ることしかできないため、紫外線が対象物にムラなく照射されているかなど、照射面全体の紫外線量を測定することは困難だった。

今回発売する「UV スケール」は、同社独自のマイクロカプセル技術や発色制御技術を生かして開発した。
4~6,000mJ/cm2(単位面積当たりの光量を表す単位)の幅広い範囲で紫外線光量分布が簡単に可視化できる。

紫外線の積算光量に応じて発色濃度が変化する。面全体に均一に紫外線が照射されているか一目で確認できる。
このため、1点ごとに測る照度計と比べて、検査時間を大幅に短縮でき、作業効率が向上する。
フレキシブル性に優れた薄いフィルムのため、必要な形に切り取って対象物に置くだけで測ることができる。
従来困難だった、曲面部分の紫外線量の測定が可能。対象物が動いている場合や検査スペースが限られている場合でも簡便に測定できる、などの特長がある。

価格はオープンだが、店頭価格としてロールタイプ1本45,000円前後、シートタイプ(5枚入り)1箱15,000円前後を想定。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1380767153.pdf