2013年10月04日
帝人、韓国にPPS樹脂の合弁会社を設立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人

帝人は4日、韓国の化学メーカーであるSKケミカル社との合弁で、スーパーエンプラの一つであるポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂とそのコンパウンド(複合材料)の製造・販売を行う合弁会社イニッツ社(本社・ウルサン市、金孝卿CEO、資本金50億ウオン、出資比率はSKケミカル66%、帝人34%)を設立し、10月1日にPPS樹脂の量産工場の建設に着手したと発表した。

合弁会社のPPS生産能力は、年産1万2000トン。
従来のPPS樹脂には、樹脂中に含まれる塩素やナトリウムが腐食や接触不良、環境への悪影響を招く懸念があったが、今回着工した新工場では、SKケミカルが開発した革新的なプロセスにより、世界で初めて塩素やナトリウムを含まないPPS樹脂の量産が可能になる。

合弁会社は、今後、帝人およびSKケミカルとともに、自動車やエレクトロニクス市場に向けたサンプルワークを開始する。成長著しいアジア市場に焦点を当てたグローバル展開を図ることにより、2020年度までに3000億ウオンの売り上げ達成と、20%のシェア獲得を目指す。