2013年10月08日
東レ、韓国にPPS樹脂新工場建設 16年4月稼動
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは、韓国にPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂の新工場を建設すると発表した。
現地子会社の東レ尖端素材(TAK)が約1,900億ウオン(約170億円)を投じて、全羅北道群山市のセマングム産業団地にPPS樹脂(商品名:トレニナ)年産8,600トンおよびコンパウンド同3,300トンなど一連設備を建設する。稼動開始は2016年4月の予定。

PPS樹脂の主原料である硫化水素ナトリウム、パラジクロロベンゼンも自製し、コスト競争力を有した主原料から樹脂までの一貫生産体制を構築する。

東レは東海工場にPPS樹脂年産19,000トンを持ち、PPS生産能力は計27,600トンとなる。
またコンパウンドは名古屋事業場に8,300トン、中国の深セン(10,000トン)と蘇州(2,000トン)にも工場を持ち、今回の決定で生産能力は23,600トンとなる。

東レグループは、PPS樹脂ではコンパウンドの他にもフィルムや繊維分野などを展開しており、韓国に新工場を建設することでPPS樹脂事業として世界ナンバーワンの地位をさらに固める。

【TAKの会社概要】
(1) 社名 : 韓国名: 東レ尖端素材株式会社( 英文名: Toray Advanced Materials Korea Inc.)
(2) 事業内容 : PETフィルム、ポリエステル繊維、不織布、フィルム加工品、回路材料、水処理膜モジュール、炭素繊維の製造・販売
(3) 所在地 : 大韓民国ソウル特別市
(4) 設立 : 1999年10月(2010年5月社名変更)
(5) 資本金 : 4,750億ウォン(東レ100%出資)
(6) 代表者 :◇代表理事 会長(CEO):李泳官 ◇代表理事 社長(COO):金相弼