2013年10月10日
石化協、“安全対策に全力”保安推進会議開く
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:石油化学工業協会
熱心な聴講者で埋まった会場

石油化学工業協会は10日、都内の会場で第31回保安推進会議を開催した。
“工場の安全”は今や業界共通の悲願。開場は200人を超える熱心な聴講者で埋まった。

この日は製造現場の第一線責任者である農頭廣和(JNC水俣製造所)、山本祐介(JX日鉱日石エネルギー川崎製造所)、樋口義弘(住友化学愛媛工場)、和田淳(三菱レイヨン)、亀井輝雄(日本触媒)、綱島宏(三井化学)の6氏が「ヒューマンエラーの防止策」や「保安リスク低減」など安全対策にどう取り組んでいるか報告した。

“痛恨の事故”から立ち直ろうとしている日本触媒の亀井輝雄環境安全総括部長は、事故の概要や原因、背景を説明した後、反省点として「運転マニュアルの整備、周知徹底が不十分だった」ことなどをあげた。“今後は信頼される化学会社をめざします”と誓い、会場から大きな拍手を浴びた。

三井化学の綱島宏理事(安全・環境企画管理部長)は報告の中で“起こってみて初めて気が付いたこともある”として「事故の教訓を風化させないために何が必要か」を説いた。最後に「安全は自分自身のため、家族のため、同僚のため、社会のためだ。会社のためだけではない」と強調した。