2013年10月29日 |
昭電、インドネシアのアルミナ新工場 試運転入り |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は29日、インドネシアの国営資源会社、アンタム社と共同設立したインドネシア・ケミカル・アルミナ社(ICA)が西カリマンタン州に建設していたケミカル用アルミナ工場(年産30万トン能力)が完成したと発表した。試運転、ユーザー評価を終えたあと2014年下期から本格生産を開始する。 ケミカル用アルミナとは、アルミニウム製錬用以外に使用されるアルミナおよび水酸化アルミニウムのことで、人工大理石や水処理剤、難燃剤、耐火物、研磨材、ICパッケージ、液晶ガラス材など幅広い用途を持つ。 インドネシアの工場は近くに原料ボーキサイトの山があり、生産コスト面で有利。また副生するボーキサイト残渣はそのまま山に返すことができ、環境・廃棄処理問題も容易に解決できる。 昭電は横浜事業所でのアルミナ生産から撤退し、生産技術をインドネシア新工場に移す。現地で生産した製品は日本および海外顧客向けに販売する。また需要伸長が見込まれるインドネシアおよび周辺地域での水処理剤・耐火材用途向け販売も積極展開していく方針だ。 【インドネシア・ケミカル・アルミナ社の概要】 (1)正式社名: P.T. INDONESIA CHEMICAL ALUMINA (2)日本語社名: インドネシア・ケミカル・アルミナ社 (3)設立: 2007年2月 (4)代表者: デニー マウラサ社長(Mr. Denny Maulasa) (5)株主: アンタム社(80%)、昭和電工(20%) <アンタム社 概要> ◇正式社名 PT. Antam Tbk ◇日本語社名 アンタム社 ◇本社所在地 インドネシア ジャカルタ ◇設立 1968年7月 ◇代表者 タトー ミラザ社長(Mr. Tato Miraza) ◇株主 インドネシア政府(65%) 他 ◇事業内容 金、ニッケル、ボーキサイト等鉱産物の採掘・加工・輸出 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1383019727.pdf インドネシアのアルミナ工場全景 |