2013年11月05日
帝人、パラ系アラミド繊維製防弾プリプレグ発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

帝人は5日、子会社でパラ系アラミド繊維「トワロン」の生産・販売を展開しているテイジン・アラミド(本社・オランダ・アーネム市)が防弾用途向けに新たなプリプレグ(複合材料)を開発し、市場開拓に乗り出すと発表した。

このプリプレグは、軽量で、高強度、耐衝撃性。高弾性、耐熱性などの高い性能を備えた「トワロン」製のファブリックに、新たに開発したPVB(ポリビニルブチラール)フィルムを装着したもので、従来のプリプレグに比べて長期の保存が可能で、より広い温度範囲で安定した防弾性能を発揮する。

現在、この用途にはPVBを改質したフェノール樹脂をベースにしたプリプレグが広く使用されているが、これを保存するための特別な冷蔵装置を必要とするほか、保存可能な期間が短く、高温下では劣化が進みやすいという課題があった。今回開発した「トワロン」新製品は、この課題を克服した