2013年11月06日 |
昭電とKHネオケム、「日本酢酸エチル」解散 |
昭電、新製法プラントで事業引き継ぎ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工とKHネオケム(本社:東京都中央区、吉川實社長)の両社は6日、塗料溶剤の酢酸エチル製造合弁会社「日本酢酸エチル」(JEA)を2014年中に解散すると発表した。 酢エチ市場はアジア地域を中心に厳しい経営環境が続き、これ以上の事業継続は困難と判断した。 大分コンビナート内に持つ年産10万トンの酢エチ製造設備は2014年の早い時期に生産を終了し、解体・撤去する。 だが酢エチ事業は、昭電が同コンビナート内に建設中の最新鋭プラント(エチレン直酸法、年産10万トン)が2014年6月に営業運転入りするため、同社がそのまま引き継ぐ。 既報 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1375337374.pdf JEAは酢エチ事業の基盤強化を図るため2003年8月、昭電(55%)と協和油化(45%)の共同出資で設立。 2004年4月には大分コンビナート内に年産10万トン設備を完成し生産を開始した。 酢エチの需要はインキ、塗料溶剤をはじめ、電子材料、医農薬の抽出溶媒など幅広く、今後も成長が見込まれる。 だが一方では原料情勢や中国など近隣国での相次ぐ新増設など、事業環境は大きく変化している。わが国にも一時はメーカーが数社あったが、現在はJEAとダイセルの2社体制となっている。 昭電はインドネシアに酢酸エチルの新鋭工場(ショウワ・エストリンド・インドネシア社)を持ち操業中で、これらの経験を大分工場に活かすことにしている。 <解散する合弁会社の概要> ・会社名 :日本酢酸エチル株式会社 ・本社所在地 :大分県大分市(昭和電工大分コンビナート内) ・設立日 :平成15年8月20日 ・営業運転開始日 :平成16年4月1日 ・資本金 :1億円(昭和電工55% KHネオケム45%) ・代表者 :取締役社長 宮崎 孝 ・事業内容 酢酸エチルの生産 ・設備能力 :年産10万トン ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1383708539.pdf |