2013年11月07日
旭硝子、ベトナム塩ビ事業会社を買収
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭硝子
PMPC社の工場外観

旭硝子(AGC)は、ベトナムの塩ビ事業会社フーミー・プラスチック・アンド・ケミカルズ社(PMPS)株式の78%を親会社であるマレーシア・ペトロナス社から取得すると発表した。取得時期は2014年第2四半期の予定。三菱商事も同時に15%取得する。取得金額などの条件は非開示。

PMPC社は、ベトナムに年産10万トンの塩ビ樹脂(PVC)設備をもち、同国内で3割を超えるシェアを保有している。
原料塩ビモノマー(VCM)はこれまで日系商社を通じて外部購入してきた。
今後は旭硝子のインドネシア子会社アサヒマス・ケミカル社から供給する方針である。
旭硝子は現在、インドネシア(アサヒマス・ケミカル)とタイ(AGCケミカルズ・タイランド)に苛性ソーダ・塩素から塩ビ(PVC)までを一貫生産するアジア地域最大のクロール・アルカリ生産拠点をもち展開中。

アサヒマス・ケミカルは2015年末までに苛性ソーダを現有年産50万トンから70万トン、VCMを同40万トンから80万トン、PVCを同30万トンから55万トンにそれぞれ拡大する計画を進めている。
今回の買収で旭硝子グループは、インドネシア、タイに続きベトナムで塩ビ事業を本格展開することになる。


<PMPC社の概要>
(1)社名  : フーミー・プラスチック・アンド・ケミカルズ社(Phu My Plastics & Chemicals Co., Ltd.)
(2)本社工場所在地 : ベトナム・バリア-ブンタウ省
(3)資本金 : 35百万USドル
(4)持分比率
 ・現在 :ペトロナス・グループ 93% 現地パートナー(Vung Tau Shipyard Corporation)7%
 ・持分変更後 :旭硝子 78%、三菱商事 15%、現地パートナー(Vung Tau Shipyard Corporation)7%
(5)設立 : 1995年
(6)事業内容 : 塩ビ樹脂(PVC)の製造・販売
(7)設備能力 : PVC10万トン/年

ニュースリリース参照
 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1383729781.pdf