2013年11月08日
帝人デュポンフィルム、高機能離型フィルムが好調
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人デュポンフィルム

帝人デュポンフィルム(本社・東京都千代田区、室岡博文社長)はポリエチレンテレフタレート(PET)製の高機能離型フィルム「ピューレックス」の販売が光学用分野向けに好調で、前年比60%以上の大きな伸びを示したと発表した。

同社(帝人60%、米国デュポン40%)は2000年1月、世界最大のPETフィルム製造・販売会社として誕生。
現在日本、米国、ルクセンブルク、英国、インドネシア、中国の6カ国に地域合弁会社を設立して高機能フィルム製品群を供給している。

「ピューレックス」は、PETフィルムに離型層としてシリコンをコーティングした離型フィルムで、幅広い剥離特性や剥離力の経時安定性、高耐久性能、帯電防止性能などに特徴を持つ。フィルムの製造及び加工工程がクリーンルーム内での一貫体制のため、高いクリーン度が求められるエレクトロニクス材料や医療分野などに幅広く使用されている。

なかでも、市場が急拡大しているスマートフォンやタブレット端末などの光学用途で採用が拡大しており、タブレット端末の最新モデルにも採用されている。

同社は今後、エレクトロニクス材料向けの離型フィルムとしてさらに積極的に用途開発を進め、2015年に100億円の売り上げを目指す方針である。