2013年11月12日
中外製薬、スイス社から「がん悪液質治療薬」ライセンス
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:中外製薬

中外製薬は12日、100%子会社の中外ファーマ・マーケティング社(CPM)がスイスの製薬会社 Helsinn グループから革新的なグレリンレセプター作動薬「anamorelin」の欧州3大医薬品市場における独占的販売権を取得する契約を締結したと発表した。

同剤はファーストインクラスの1日1回経口投与の新規薬剤で、現在、非小細胞肺がんにおける食欲不振・悪液質を対象とした第3相臨床試験を実施中。

食欲不振や悪液質は、がん患者の50%以上が罹患する多因子性疾患で、全身性の炎症、食物摂取量の減少および代謝の変化といった症状が筋肉量および体重減少を招き、機能障害や生存期間短縮の一因となっている。

同剤はこれまでの第2相臨床試験で、食欲を改善し除脂肪体重を増加させ、食欲不振・悪液質をともなったがん患者に好影響をもたらすことが示された。また、安全性や忍容性が良好であることも確認されている。