2013年11月20日 |
クラレ、中国へのビニロンプラント輸出50周年式典 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:クラレ |
クラレは20日、中国へのビニロン輸出50周年記念式典を当時プラントを建設した北京市で開催したと発表した。 中国人民対外友好協会や在中国日本大使館などから約200人が出席し、晴れの50周年を祝った。 クラレは1950年、京都大学・桜田一郎教授の発明をもとに世界でいち早くビニロン繊維の工業化に成功。戦後のわが国でナイロンに次ぐ第2の合成繊維として人気を集めた。 ビニロンプラントの輸出は、1958年に中国化学工業考察団が来日した際、クラレに申し入れがあった。まだ日中間に国交が回復していない中で1963年、異例のポバール・ビニロン一貫生産プラントの輸出契約を締結。「日中総合貿易に関する覚書(LT協定)」に基づく、中国へのプラント輸出第1号となった。 生産能力はポバール日産30トン、ビニロン・ステープル同25トン、当時としては最新鋭のプラントだった。 ビニロン繊維は合成繊維の中で最も親水性があり、高強力で耐候性に優れるなどの特長を持つ。 最近はアスベスト代替のセメント補強繊維として、欧州や日本国内の建築市場で需要が拡大しており、今後もアジア、中南米市場などで伸長が期待されている。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1384914973.pdf |