2013年11月28日
NEDO、世界初・合成クモ糸繊維素材、量産化実証へ
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は28日、合成クモ糸繊維「QMONOS」を開発したスパイバー(本社:山形県鶴岡市、関山和秀社長)と小島プレス工業(本社:愛知県豊田市、小島洋一郎社長)の両社が世界初となる試作研究設備(月産能力100キロ)を完成し、量産プロセスの実証を開始したと発表した。

クモ糸の主成分のタンパク質(フィブロイン)をベースとした次世代バイオ素材として注目されているもので、安定的に紡糸できる。

両社は今後、同研究設備で構造タンパク質の原料生産、繊維化・樹脂複合化、部品や製品の試作評価などを一貫して行うことで、QMONOSのさらなる量産と、安定した供給を目指す。

両社は28日付で同素材の包括的共同事業化契約を締結、来年度中にジョイントベンチャーを設立する。
同ベンチャーでは、年産10トン規模の生産能力を持つQMONOSパイロットプラントを2015年中に増設・稼働させる方針である。