2013年12月05日
農研機構、暖地で安定生産可能なナシ新品種開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省の農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、地球温暖化に対応し、暖地でも安定生産できる早生品種のニホンナシ新品種「凜夏(りんか)」を開発した。

地球温暖化の進行により、暖地では「幸水」等で花芽が枯れ死する障害が発生し、生産が不安定になっている。そこで農研機構は、暖地でも花芽が安定的に着生することで、安定生産を可能にするニホンナシ新品種「凜夏」を育成した。

これは、「幸水」とほぼ同時期に成熟する早生の品種である。「幸水」に比べ、大果で果肉が柔らかく、糖度はほぼ同程度で、PHは低く少し酸味を感じる。

「凜夏」は、果実品質が良好で、暖地でも安定して花芽が着生し結実することから、暖地における普及が期待される。