2013年12月05日
理研、スパコン「京」で世界最高速の固有値計算に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所は5日、大規模コンピュータシミュレーションやビッグデータにおけるデータ相関関係の解析などに必要な行列の固有値を高速で計算できるソフトウエア「アイゲンエクサ」を開発するとともに、アイゲンエクサを用いてスーパーコンピュータ「京」で100万×100万の行列での固有値計算を行った結果、これまで1週間程度必要だと考えられていた計算を、わずか1時間で計算することに成功したと発表した。

今回、「京」の全663、552プロセッサ(理論ピーク性能10.6ペタFLOPS)とアイゲンエクサを用いて計算し、世界最大規模の100万×100万の密行列(行列を構成する要素がゼロでない行列)の固有値を求める計算が1時間以内で可能なことを確認した。

半導体や新材料の開発などのシミュレーションがより大規模化・高速計算が可能になった。