2013年12月06日
東レ、米ボーイング787型機向け炭素繊維シート出荷開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レは6日、石川工場(石川県能美市)の炭素繊維「トレカ」を使用したプリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)生産ラインが米国ボーイングの787型機用に認定取得してから同機用プリプレグの出荷を開始したと発表した。

石川工場のプリプレグ第1生産ラインは2009年7月の稼動開始以来、主にスポーツ・産業用途向けに生産を行っていたが、ボーイング社の設備認定を機に今後は航空機向けプリプレグの生産比率を高めていく方針。
 
今回の設備認定取得により、ボーイング787型機の月産10機体制に対応した安定供給体制が整うことになる。

東レグループでは「トレカ」プリプレグを、日本の愛媛、石川両工場のほか、米国子会社Toray Composites(ワシントン州)で生産している。

石川工場では今後の需要増に対応するため、2015年2月の生産開始予定で第2生産ラインの建設を進めている。ボーイング社は787型機の増産を公表しており、「トレカ」プリプレグの需要拡大が確実となった。引き続き世界最適立地での増産を検討中だ。