2013年12月13日
昭電・新中計、市川社長「成長軌道へ回帰急ぐ」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工
市川秀夫社長

昭和電工の市川秀夫社長は13日記者会見し、2011年にスタートした中計5カ年計画の後半となる14~15年の2カ年の経営戦略「PEGASUS(ペガサス)フェーズ2」を策定したと発表した。主力事業であるハードディスク(HD)と黒鉛電極(GE)を“両翼”としてポートフォリオを見直し、経営基盤の安定と成長事業の拡大、新規事業の育成など収益力の改善を図っていく方針。

2013年の当初目標(売上高1兆円、営業利益800億円)は、エネルギーコストの予想以上の上昇や先進国経済の停滞、アジア市場低迷などの影響を受け下方修正を余儀なくされた。

「フェーズ2」では、「基本戦略は“骨太の方針”を貫くことで変わらない」(市川社長)ものの、目標計数を見直し、15年の売上高9,500億円、営業利益500億円の達成をめざす。

そのための施策として(1)海外展開の加速(2)基盤事業である石油化学、レアアース、無機系機能材などの収益性向上(3)コストダウン(4)M&Aなどのグローバル展開に注力し、成長軌道への回帰を急ぐ。
2年間の設備投資額として1,050億円、減価償却費800億円を見込む。

【2015年のセグメント別売上高・営業利益】単位:億円 ( )13年修正予想
<石油化学>
・売上高  :2,900(2,700)
・営業利益 :60(15)
<化学品>
・売上高  :1,550(1,360)
・営業利益 :80(40)
<エレクトロニクス>
・売上高  :1,600(1,480)
・営業利益 :280(225)
<無機>
・売上高  :850(710)
・営業利益 :
<アルミニウム>
・売上高  :1,200(980)
・営業利益 :90(60)
<その他>
・売上高  :1,850(1,700)
・営業利益 :15(△5)
<調整>
・売上高  :△450(△430)
・営業利益 :△75(△75)
<合計>
・売上高  :9,500(8,500)
・営業利益 :500(260)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1386909067.pdf