2013年12月19日
11月石化品生産回復 値上げ前の駆け込み需要も
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

石油化学工業協会は19日、11月の主要石化製品生産実績を発表した。
エチレン生産量は59万8,700トンで、前年同月比10.8%(58,400トン)、前月比3.4%(19,500トン)の増加となった。

定修センターはなく 稼働率平均は89.7%で前月の87.0%から2.7ポイント上昇した。

誘導品の生産は17品目のうち、LD、PP、SM、PVC、EO、ANなど17品目中13品目が前年比プラスとなった。

住宅関連向けを中心にPVCやポリオレフィンの国内需要が戻ってきた。メーカー各社が相次いで来年1月からのナフサ見合いの値上げを打ち出したことから、駆け込み需要が発生した。加工製品業界の中には早くも来年4月の消費増税を前にした前倒し増産の動きさえみられるようになった。

輸出市場にも明るさが見えてきた。中国、韓国はエチレンの需給が依然タイト状態で、わが国に引き合いが強い。製品市況にも改善の兆しが見えてきた。これに円安効果が加わるというので輸出伸長に期待が高まっている。

1-11月計でもエチレン生産は607万トンと前年同期比9%のプラス。誘導品もPP、ANなど4品目を除き前年を上回る水準となっている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1387429512.pdf