2013年12月20日 |
横浜ゴム、高透明性のブルーライトカット材開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:横浜ゴム |
横浜ゴムは19日、紫外線硬化型ハードコート材で、パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイから出るブルーライトのカット(減衰)機能を有する新技術を開発したと発表した。 開発したのは「HRシリーズ」の2つタイプで、それぞれ異なるカット技術を採用。両製品とも無色透明性に優れる特徴を有し、画質や色調を損なわずに使用できる。液晶ディスプレイ保護フィルムとしてすでにデジタル周辺機器大手メーカー数社に採用されている。 ブルーライトは、紫から青色に見える短い波長の可視光線(380~495mm)で、他の可視光線のように角膜や水晶体で吸収・散乱されず網膜まで達する割合が多いことから人体に悪影響を与える可能性が指摘されている。 近年、ブルーライトカット機能を持つさまざまな製品が販売されているが、多くは青色光を広い範囲で吸収してカットするために、色彩再現性や美観性が損なわれるデメリットがあった。 HRシリーズのうち1つの「HR375-550G」には「青色光選択反射」技術を採用した。ディスプレイ内部から発するブルーライトをコーティング層で反射させカットすると同時に、ディスプレイ表面で自然光に含まれる青色光の反射を利用してえ青色を補う。これによりブルーライトカットと色彩の黄色味低減を両立した。世界初の実用化。 もう1つの「HR375-1」には「紫色光選択カット」技術を採用。コート材に特殊な素材を配合することで、ブルーライトの中でもより短い波長(=紫色)のみカットすることを可能にした。全体的に無色透明性を確立しながらブルーライトカットを実現した。 |