2013年12月20日
三井化学、PTA事業を抜本的再構築へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は20日、インドネシアでのPTA(高純度テレフタル酸)事業からの撤退を発表した。
共同出資先のアモコに「P.T.Amoco Mitsui PTA Indonesia」の株式を売却することで基本合意した。

P.T アモコ三井は、インドネシアの西ジャワ・メラク地区に年産53万5000トンのPTA設備を持ち稼動中。
1995年の設立で、資本金は1億6000万米ドル。出資構成はアモコ50%、三井化学45%、三井物産5%だが、三井物産も同時に株式を手放す方針なのでアモコ100%出資となる。2014年3月末の妥結をめどに細目交渉中という。

三井化学はインドネシアのほか、タイに144万トン、日本(岩国大竹)に40万トンと、3拠点計237万5000トンの生産能力を持つが、中国での新増設ラッシュもあって市場環境は厳しく、現在タイでは1系列を停止している。

田中稔一・三井化学社長も同じアロマ系製品で収益力の低下している「フェノール・チェーン製品群」、「ウレタン原料」とともにPTA事業を「抜本的な構造改革」が必要と強調し、具体的な戦略に取り組んできた。