2013年12月24日
三井化学、農業市場進出へ 新栽培システム開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は24日、植物本来の生育機能を生かした新規作物栽培システム iCAST(アイキャスト)を開発したため、農業事業への本格進出をめざすと発表した。来春から実証試験を開始し、早期事業化を図る。

iCASTとは、「integrated Cultivation-Accelerating Systems」の略で、給液用タンクと特殊栽培素材、給液チューブの3点で構成される作物栽培システム。

作物栽培チューブに装着されている特殊素材 iCALM(integrated Cultivation-Accelerating Materials;アイカーム)に特徴があり、タンクから供給される水や肥料、農薬、空気などを同素材が保持する役割を持つ。
タンクからは作物の生育状況に応じて水や肥料などが常に最適条件下で供給できる。

こうしてコムギ、トマトなどの作物収穫量は1.5~1.6倍、水使用量は10%以下、肥料使用量は30%以下と栽培環境が大幅向上するとのデータが得られた。

同社は現在、三井化学アグロを中心に農薬や殺虫剤などの農業化学品販売を手がけ、高機能製品群の一角を占めているが、栽培システムの事業化は今回が初となる。農業市場開拓に実績をもつパートナーを選び、早期にグローバル展開していきたい考えだ。

ニュースリリース参照
〇節資源型作物栽培システム“iCASTTM”の新規事業開発について
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1387859216.pdf

〇Resource Saving Crop Cultivation System
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1387859216.pdf


iCAST イメージ図