2000年11月17日
英蘭シェル、レジンズ&バーサティック事業の売却を完了
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

 英蘭シェルはこのほど、7月に発表したレジンズ&バーサティック(同社の三級脂肪酸の製品名)事業について、米国の民間投資会社アポロ・マネジメントL.P.の子会社への売却を完了した、と発表した。この子会社の会長には、アーコ・ケミカルの前会長兼CEOのマービン・O・シュランガー氏が就任する予定。
 シェルのレジンズ&バーサティック事業は、ビスフェノールA(BPA)やエピクロルヒドリン(ECH)、エポキシ樹脂と同硬化剤などの製造販売を手がけている。特にBPAとECHは世界的にも大手メーカーの1つであるが、主要石油化学製品およびコア製品に事業を集中するというグループの戦略に基づき売却する。
 製造設備は、米国のほか、オランダ、スペイン、イギリス、ドイツにあり、日本では三菱化学との合弁会社として運営しており、同事業の売上高は合計10億ドルに上る。