2014年01月17日 |
三菱レイヨン、高性能の中弾性炭素繊維を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱レイヨン |
三菱レイヨンは、従来の中弾性炭素繊維の性能を大幅に上回る新しい高性能中弾性炭素繊維「パイロフィルMR70」の開発に成功したと発表した。 同繊維の強度は約7GPa(GPa=繊維の性能を示す単位)、弾性率は約325GPaで、同社の従来中弾性炭素繊維である「MR60H」と比較して強度で約20%、弾性率で約10%上回る。高い強度と弾性率を両立させた高性能中弾性炭素繊維。 この高い性能は、炭素繊維の原料繊維であるプレカーサーの製造プロセス、炭素繊維の製造プロセスの全てのプロセスの見直しにより、炭素繊維の微細構造の制御、欠陥の排除を実現できたことで達成した。 すでに国内の製造設備で生産を開始しており、航空機用途、スポーツ・レジャー用途向けを中心にユーザーへのサンプル出荷を開始している。 |