2014年01月21日
高見澤スチレン工会長、「今年のPS輸入5万トン割れも」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

日本スチレン工業会の高見澤博之会長(PSジャパン社長)は21日のプレス懇談会で、国内出荷の大きなブレーキ要因になってきたポリスチレン(PS)の2014年の輸入見通しについて、「5万トン割れに減少する可能性もある」との見通しを明らかにした。

一昨年のPS輸入は、8万7000トンで過去最高となり、国産メーカーの出荷抑制要因となっていたが、「昨年は、12月分は推定だが、5万7000トン程度で約3万トン減少したとみられる」(高見澤会長)とみており、昨年の国内出荷増加にプラスの影響を与えた。

輸入減少について高見澤会長は「PSのアジア市況が高水準で推移していること、為替が100円を超える円安で推移したことが、対日輸出のブレーキ要因になった」と分析している。今年のPS輸入が5万トン割れともなると、国内出荷の増加要因となるだけでなく、生産意欲も高まり、生産増につながる可能性もあるだけに、今後の輸入動向が注視されそうだ。