2000年03月09日
ダイオキシン・シンポに塩ビ業界代表が出席
佐々木、原田両氏が説明、なお主張にへだたり
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 “ダイオキシン・ゼロ運動”を展開している「環境ホルモン全国市民団体テーブル」は9日、塩ビ業界の代表もパネリストに招いて東京・千代田区の日比谷公会堂で「塩ビとダイオキシン」と題する公開シンポジウムを開催した。
 パネリストは、塩ビ工業・環境協会の佐々木修一・専務理事、同協会の原田浩・環境委員会渉外部会長、大阪大学大学院理学研究科の植村振作助教授、塩ビとダイオキシンを考える会東京市民会議の藤原寿和・事務局長の4氏。
 最初に午後1時から各パネリストによる20分ずつの基調講演が行われ、休憩の後でさらに各5分の補足説明が加えられ、参加者から集めた質問書をめぐってディスカッションをしたあと4時過ぎに閉幕した。
 パネルディスカッションでは、パネリスト各氏とも豊富な資料を活用しながらそれぞれの見解を強くアピールし、塩ビ業界代表と主催者側代表のかねての主張の違いが改めて浮き彫りにされた。
 しかし、質問書をベースにしてのディスカッションの時間に入ってからは、主催者側のパネリストが披露したデータや発言に対して誤りや不備な点が他のパネリストや会場の参加者から指摘され、一部発言を訂正する場面も見られた。