2014年01月27日
大日住友と武田薬品、「ルラシドン」欧州承認取得へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:武田薬品工業、大日本住友製薬

大日本住友製薬と武田薬品の両社は27日、抗精神病薬「ルラシドン」が、欧州医薬品庁の評価委員会(CHMP)から承認を推奨する見解が示されたと発表した。同剤は、1日1回投与の経口剤で現在、スイス、米国およびカナダで承認を取得し販売している。

同剤は大日住友薬の創製。独自な化学構造を有する非定型抗精神病薬で、米国では同社の米国子会社、サノビオン社が統合失調症に対する承認を取得し、2011年2月から「LATUDAR」として販売、カナダでも2012年9月から販売開始している。また米国では2013年6月に米国食品医薬品局(FDA)から双極1型障害うつの適応追加が承認されている。

欧州では、武田薬品が2012年9月に欧州医薬品庁(EMA)に統合失調症を適応症とした販売許可申請を提出し、同年10月に受理された。スイスでは、武田薬品100%子会社である武田ファルマAG(スイス)が、2013年8月に承認を取得している。

日本国内では、大日住友薬が統合失調症に対する承認取得を目指して第3相臨床試験を実施中である。