2014年01月27日
東大・JNCなど、印刷型薄膜トランジスタ回路で個体識別信号伝送に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO、JNC

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は27日、NEDOプロジェクトで東京大学などのグループ(東大、大阪府立産業技術総合研究所、トッパン・フォームズ、JNC、TANAKAホールディングス、日本エレクトロプレイティング・エンジニヤース、富士フイルム)が、印刷で製造可能な高性能有機薄膜トランジスタ回路を開発、商用周波数(13.56MHz)での個体識別信号の伝送に世界で初めて成功したと発表した。

開発したトランジスタは、従来の塗布型有機半導体と比べて10倍以上の性能を持つだけでなく、印刷による形成で10分の1以下に製造コストの低減を可能にした。

さらに、信号伝送が可能になったことで、軽量フレキシブルで低コストな電子タグ等の作成が可能となり、物流管理やヘルスケアなど広範な用途が期待される。

今後はNEDOプロジェクトで、開発を進めている論理回路部を搭載したRFIDタグの試作を進め、実用化への研究開発を加速させる方針である。

なお、1月29日から31日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「nano tech2014」で、RFID信号の伝送実験の実演を予定している。