2014年02月07日
旭硝子、業績反転へ中計見直し 設備投資削減
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭硝子

旭硝子(AGC)は7日、厳しい事業環境に対応するため2013年~2015年中計“Grow Beyond-2015”の一部見直しを行ったと発表した。業績反転に向けた新たな取り組みとなる。

前回中計に掲げた目標数値のうち(1)2014ー15年の設備投資を当初計画から200億円削減して2,800億円とする。研究開発費は100億円削減し900億円に圧縮する(2)財務目標のROE12%以上の達成時期を当初の2015年から2020年とし、短期目標は5%に見直す。D/Eレシオは当初目標の0.5以下を継続するーと修正した。

2014年以降の取り組みでは、喫緊の課題である欧州板ガラスなど「ガラス事業の収益改善」と、中国市場などで展開する「ディスプレイ事業の収益性低下への対応」、コスト削減などによる「全社的な体質強化」を急ぐ。

また今後の成長基盤強化策として、とくに(1)新興国での事業強化(2)新製品の投入加速・拡販(3)東南アジア市場での化学品事業の拡大に注力する方針を決めた。
化学品事業は、今後も大きな伸長が期待できる「成長ドライブ」と位置づけ、インドネシアやベトナムなど東南アジアで苛性ソーダが高いシェアを保有していることから、引き続き積極投資により成長する市場を確実に取り込んでいく方針だ。

ニュースリリース参照

中期経営計画の進捗と今後の取り組みについて
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1391758025.pdf