2014年02月14日
第一三共、UMNとノロウイルスワクチン共同研究
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:第一三共

第一三共は14日、予防ワクチンをはじめとするバイオ医薬品ベンチャーのUMNファーマ(本社:秋田県秋田市、平野達義社長)との間で、ノロウイルスワクチンの共同研究契約を締結したと発表した。

ノロウイルスは、感染症胃腸炎の主要な原因ウイルスの一つであり、国内外で感染の報告が増加している。毎年全世界でノロウイルスにより約20万人が亡くなるといわれているが、上市されている予防ワクチンは存在しない。昨年12月の厚生科学審議会「予防接種・ワクチン分科会」で、開発優先度の高いワクチンの一つとしてノロウイルスワクチンが選定されている。

今回の共同研究契約により、UMNファーマは、同社独自の製造プラットフォームであるBEVSを用いて製造した組換えノロウイルスVLP抗原を第一三共に提供し、第一三共は新規投与デバイスを用いたノロウイルスワクチンの開発可能性を確認することを目的とした基礎研究を実施する。

なお、契約期間においてUMNファーマは、第一三共に対しノロウイルスVLP抗原を独占的に供給するとともに、さらなる提携について独占的に交渉する権利を付与する、とした。