2000年11月16日 |
シェブロンフィリップス、中国のPS新設備が正常運転へ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:旭化成 |
米シェブロンフィリップス・ケミカル(CPC)は、今春中国の張家港市で年産10万トンのPS(ポリスチレン)設備を稼動させていたが、ここに来てようやく正常運転を開始したもようだ。 この設備は、フィリップスとの化学事業統合前のシェブロンが計画していたもので、1998年8月末に着工、2001年第1四半期の稼動予定で建設を進めていた。生産能力は、GPが4万5,000トン、HIが5万5,000トンの計10万トンで、予定通り今春稼動を開始したものの、充分な品質が得られない状態が続いていた。 その後徐々に品質が向上、今秋頃からようやく正常運転に向かっており、現在は少なくともGPは商業生産を開始している。また原料のSM(スチレンモノマー)については、サウジ品をはじめとした輸入によりまかなっていると見られている。 なお、今回の設備の設計能力は年産20万トンで、CPCでは早期に能力の倍増を図りたい考え。また同じ張家港市では、旭化成工業とダウケミカルの合弁会社斯泰隆石化(張家港)有限公司(スタイロン石化ジャンジャガン)も、2002年初頭の稼動を目指し、今年10月にHIPS12万トン設備の建設に着手している。 |