2014年02月21日
帝人のPC樹脂 ニューヨークのイエローキャブに採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

帝人は21日、同社のポリカーボネート(PC)樹脂「パンライト」製グレージング(樹脂などにより射出成形されたガラス・金属代替パーツ)を使用したパーティション窓(運転席と後部座席との大型間仕切り)が、米国・ニューヨーク市のタクシー(イエローキャブ)の新型車種である日産自動車の「NV200ニューヨーク市タクシー」に登載されたと発表した。

「パンライト」を世界初となる三次元厚肉射出プレス技術で成形し、同じく世界初となる三次元両面フローコーティング技術によってハードコート処理を施すことで、これまでPC樹脂製のパーティション窓では実現不可能とされていた「歪みが少なく、高い視認性」と、「従来工法では実現不可能な美しいデザイン性」の両立を可能にした。こうした同社独自技術による「車窓の新しいカタチ」が評価され、今回の採用となった。

帝人では、これを契機として、PC樹脂性グレージング用途への本格展開に向けて、グレージング部品の商業生産を三原工場(広島県)および松山工場(愛媛県)で開始する。

今後、PC樹脂グレージングを樹脂事業のコアビジネスとして確立し、2019年度までに年間売上高100億円を目指す方針である。