2014年02月28日
三井化学、排ガス還元剤のアドブルーで日本初JIS取得
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学と三井物産は28日、ディーゼル車の排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を削減させる排ガス還元剤(無色・透明の32.5%尿素水溶液)であるAdBlue(アドブルー)について、日本で初めて国際標準化機構(ISO)規格に基づいたJIS認証を取得したと発表した。同社は、4月からJISマークを表示する。

排ガス還元剤のメーカーは国内では三井化学、日本化成、日産化学の3社で、三井化学がシェア1位。
「アドブルー」は、ドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標で、日本では三井化学・三井物産グループが扱っている。

三井化学は、アドブルーの生産拠点を全国5カ所(大阪、厚木、大牟田、北海道、名古屋)に持ち、合計で年産11万キロリットル体制を整えた。ストックポイントは15カ所、国内トラックステーションは今年3月末で1300カ所になる見込みである。
とくに同社は、原料の尿素プラントの生産能力は年産36万トンで日本最大メーカーであり、こうした安定供給体制をベースを強みとするとともに、今回のJIS認証取得をテコにアドブルーの販売拡大を図る方針である。