2014年03月03日
東邦テナックス、熱可塑性樹脂と結合しやすい炭素繊維開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

帝人グループで炭素繊維・複合材料事業を展開する東邦テナックス(本社・東京都千代田区、鈴木純社長)は3日、熱可塑性樹脂との親和性に優れ、高い耐熱性を要求される用途での使用が可能な、サイジング(繊維表面のコーティング)を施した新しいタイプの炭素繊維「テナックスP12サイジングシリーズ」を開発したと発表した。2014年内に販売開始する計画。

今回開発したP12サイジングシリーズは、ポリアミド系などの汎用熱可塑性樹脂(PPA、PA12、PA6など)に加え、スーパーエンプラなど高温領域で加工する熱可塑性樹樹脂(PEEK、PPS、PEIなど)にも適合する炭素繊維。

このシリーズは、低粘着性や即時反応性を持つ熱可塑性樹脂とも混合することができ、織布・多軸布・混合布・立体織物といったさまざまな生地への加工や、引き抜き成形、プリプレグ工法などにも適用することができる。
P12サイジングシリーズは、ドイツのオーバーブルーフ工場で生産し、2014年内に販売を開始する予定だ。