2000年11月15日
BASF、ロシアでPS/EPS合弁事業を計画
2003年にEPS4万トン/2004年にPS12万トン建設
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:BASF

 独BASFは現地時間の14日、ロシアのOAO Nishnekamskneftechim (ニジネカムスクネフテシム、略称:NKNC)との合弁によるPS(ポリスチレン)およびEPS(発泡ポリスチレン)設備の新設計画を発表した。このほど両社でMOU(覚書)にサインしたもので、合弁事業は両社折半出資となる見込み。
 現在の計画では、ロシア連邦共和国内のTatarstanに2003年稼動予定でEPS年産4万トン設備を建設、さらに1年後の2004年にPS12万トン設備を稼動させる。総投資額は1億ユーロを見込んでいる。
 BASFのスチレン系樹脂オペレーティング部門長のWerner Pratorius氏は、「我々はスチレン合弁事業において強力なパートナーを得た。高品質のスチレン系樹脂をロシア市場に供給するため、最新鋭の設備を導入するつもりである」と語った。
 またNKNCのゼネラルディレクターのW.M.Bussygin氏は、「BASFとの協力関係により、世界スケールのプラントでスチレンベースの樹脂を生産することができ、またTatarstanにおける経済開発を刺激することになるだろう」と述べた。
 なお、今回の計画で生産したPSおよびEPSは主にロシア国内で販売する計画で、販売活動はBASFが担当する予定。また両社は、1999年4月にポリウレタンシステムの生産・販売で提携しており、今年4月に同事業を手がける合弁会社Elastokam社を設立している。