2014年03月06日
三井化学、太陽光発電診断とコンサルティング事業化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学
茂原実証発電所(建設中)

三井化学は6日、ドイツのPI フォトヴォルタイク インスティテュート ベルリン(PI社)から太陽光発電に関する診断及びコンサルティング技術の独占的ライセンスを受け、新たに同事業に進出すると発表した。今月中にも契約調印し事業化をスタートさせる。

PI社は太陽光発電のR&D機能をもつ認定試験所として知られ、世界市場を対象に太陽光パネルに関する試験、認証、R&D および太陽光発電所向けサービスなどを展開している。

三井化学では、主に以下の事業に取り組む。
(1)太陽光パネル診断(選定時、設置前の品質・信頼性評価)
(2)太陽光発電所診断(運用時の発電性能評価、不良パネルの検出、発電所転売時の資産価値評価)
(3)コンサルティング(発電所の計画・検収における支援、第三者評価レポートの発行)

太陽光発電の進む欧州では、多くの発電所でパネルの発電不良などのトラブルが発生しはじめており、設置前のパネルの品質評価、運用時の不具合早期発見への需要が高まっている。固定価格買取制度の開始で太陽光発電事業への参入が増加しているわが国でも今後同様の事態が発生する可能性が高い。

三井化学はこれまで太陽電池用封止シートなどの重要部材を太陽光発電市場に提供してきた。
愛知県田原市には国内最大級の太陽光・風力発電所を共同建設中だ。また茂原分工場には新事業開始に向けて診断技術の実証発電所を建設中で、今年4月には運転開始する。
同社はこれらの経験や専門技術を生かし太陽光発電市場で存在感のある地位を築いていく方針だ。


ニュースリリース
太陽光発電事業に関する診断及びコンサルティング事業の新規開始について
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1394083275.pdf

(英文)
New Diagnostics and Consulting Business for Photovoltaic Power Generation
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1394083275.pdf