2014年03月07日
第一三共、新型インフル用ワクチン供給量半減
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:第一三共

第一三共は、子会社の北里第一三共ワクチン(本社・埼玉県北本市、岡部正博社長)の新型インフルエンザワクチン供給体制が当初計画の半分にとどまる見通しだと発表した。2014年3月末までに4000万人分の供給体制を構築する計画だったが、2000万人分に減少る見通しとなった。

同社はこれを、厚生労働省の「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業評価委員会」に報告した。

第一三共はこれについて、北里第一三共ワクチンが実生産設備で製造工程の検証を行った結果、精製工程の「ゾーナル超遠心工程」と「最終ろ過工程」の2つの工程でワクチン抗原の収率が大幅に低下していることが判明したためと説明している。現状では、最終製剤として約2000万人分の供給量にとどまる見通しだ。