2014年03月10日
東レ、高強度・高弾性率炭素繊維と含浸シート開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レは10日、これまで技術難度が高いとされていた高強度と高弾性率化の両立を実現した高強度・高弾性率炭素繊維「トレカT1100G」および同炭素繊維を使った高性能プリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)を開発したと発表した。

ナノレベルで繊維構造を緻密にコントロールする焼成技術を生かし、これまで技術難度が高いとされてきた高強度と高弾性率化の両立を実現した。
すでに航空・宇宙分野などハイエンド用途で採用されている「トレカT1000G」や「トレカT800S」など従来の製品に比べて大幅に性能を高めることに成功した。

また、プリプレグでは、革新的なナノテクノロジーをベースにして、引張強度と耐衝撃性を両立するマトリックス樹脂技術を開発した。これを「トレカT1100G」と組み合わせることで、航空・宇宙分野の構造部材やハイエンドスポーツ用品などの分野で要求される極限性能を実現していく方針である。