2014年03月13日
旭化成、スイス社との「ファスジル」訴訟、勝訴確定
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ファーマ

旭化成は13日、旭化成ファーマ(本社:東京都千代田区、浅野敏雄社長)が開発したRho-Kinase阻害剤「ファスジル」ライセンス契約をめぐり、スイス・Actelion社と関連会社・役員を相手に米国カリフォルニア州高裁で争っていた問題で、12日(現地時間)、最高裁判所から勝訴確定の決定が下されたと発表した。

旭化成ファーマは2006年6月、CoTherix社と開発・販売権供与のライセンス契約を締結したが、その後Actelion社がCoTherix社を買収し「ファスジル」の開発を中止したため旭化成ファーマはActelion社および関連会社・役員を相手取り、不法に開発を止めさせたとしてカリフォルニア州高裁に提訴した。

2011年11月、被告らに対して総額415.7百万米ドルの支払いを命ずる第一審判決が同高裁から出たが、被告側はこれを不服として控訴した。だが同高裁は13年12月、第一審判決を維持するとする判決を下した。

これに対して被告側はカリフォルニア州最高裁判所に上告申し立ての手続きを行ったが、12日(現地時間)、これを却下する決定が最高裁判所から下され、旭化成ファーマの勝訴が確定した。

旭化成グループの連結業績への影響は未定。