2000年11月14日 |
レスポンシブル・ケア「報告会」盛況 |
「目標値多くが達成」「社会との対話」も進む |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:旭化成、住友化学 |
日本レスポンシブル・ケア協議会(JRCC)は14日、東京都港区の会場に化学業界、官界、学界、労働界、消費者、マスコミなど関係者多数を招き、『報告書2000』の発行報告会を開催した。 報告書は、会員114社の活動内容や実績をデータで示すとともに、会の目的である「社会との対話」や「世界各国との連携」がどのように進んだかを紹介している。 まず、企画運営委員会の河内哲委員長(住友化学工業常務)が「協議会の活動はおおむね順調に進展している。多くの企業が社内に環境会計制度を採用するなど活動内容も充実してきた。私たちは全国各地でコンビナートや工場の説明会や地域との対話を積極的に行ってきた。これからも地域、消費者の声を直接きく機会を増やしていきたい。国際的にもわが国がリーダーとしての役割を果たしていかないといけない」と挨拶した。 このあと報告書ワーキンググループ主査の中里安克氏(旭化成環境安全総括部長)が、報告書に添って産業廃棄物削減状況や省エネ・CO2排出抑制、PRTR、MSDSへの取り組み状況を報告した。 同氏はこの中で「主要物質のほとんどは目標達成しているが、個々にみれば達成が厳しいものもある。着実に成果を挙げていかなければならない」と、率直な感想を述べた。 続いて個別企業の事例として、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社の稲葉憲治総務・環境安全ユニット部長が、同社の環境、健康、安全に対する基本方針や理念、管理体制などについて具体的に報告、そのあと労働省安全衛生部の荒川輝雄化学物質調査課長が「安全衛生管理の当面の課題とRC活動」と題する講演を行った。 会場は聴講者で埋まり、熱心にメモをとっていた。 |