2014年03月17日
2013年の4樹脂出荷、前年比増はLDとPS・化学課調べ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:経済産業省

経産省化学課は17日、平成25年(1-12月)四樹脂出荷実績をまとめた。長く振るわなかった低密度ポリエチレン(LDPE)とポリスチレン(PS)両樹脂がようやく前年比プラスに転じ、高密度ポリエチレン(HDPE)とポリプロピレン(PP)はマイナスだった。HDとPPは中国経済の減速や国際市況低迷などの影響を受けた。PPは内需の不振も響いた。

■LDPE
フィルム用が前年比4%増の64万700トンと伸びたほか、電線被覆が2%プラスの6万4,800トンと、復興需要もあって主要分野が比較的堅調だった。国内出荷計は2%増の130万8,700トンとやや回復。輸出も前年を上回り、出荷合計は2%増の149万1,400トンだった。

■HDPE
フィルムが5%増の19万6,000トン、パイプ16%増の7万3,000トンと好調だったが射出成形、中空成形、繊維が不振。国内向け全体では1%増の76万5,000トンにとどまった。輸出が30%減の12万2,000トン大きく落ち込んだ。出荷トータルは5%減の88万6,000トン。

■PP
内需の約半分を占める射出成形用が前年比6%減の119万3,000トン、次に需要の大きいフィルム用が46万6,000トンで横ばいに終わった。輸出は16万7,000トンで前年並み。出荷合計は4%減の237万3,000トンだった。

■PS
国内需要は主用途の包装用が2%減の29万4,000トンにとどまったが、FS用が12%増の17万1,000トンと伸長した。電機・工業用は不振だった。輸出が14%増の2万2,000トンと増え出荷合計は2%増の65万2,000トンだった。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1395029526.pdf