2014年03月18日 |
白土・北大教授の世界初「分子追跡陽子線治療装置」完成 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:経済産業省 |
北海道経済産業局は、北海道大学大学院医学研究科の白土博樹教授が開発した世界初の「分子追跡陽子線治療装置」が完成し、同大学病院に世界初となる「陽子線治療センター」がオープンすると発表した。 政府は平成21年4月に「最先端研究開発支援プログラム(FIRST)」を創設。世界トップを目指す最先端研究開発30課題を選定するとともに5カ年の国家プロジェクトとして着手した。 白土教授による「世界最先端のがん放射線治療装置開発プロジェクト」はその一つ。 「分子追跡陽子線治療装置」は、がん細胞に放射線を集中できる「陽子線」の特徴を生かしつつ、体内で動いている腫瘍を狙い撃ちできる「動体追跡照射技術」と、陽子線ビームを腫瘍の形状に合わせてピンポイントで照射できる「スポットスキャニング技術」を組み合わせ、大型がんの治療率の向上と副作用の軽減を実現した。 また、装置の小型化に成功し、設置面積を従来の約70%に縮小、病院施設への導入を容易にした。施設費、維持費の削減もできるようになった。 |