2014年03月26日
カネカ、抗体医薬品の大型生産設備を導入
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは26日、抗体医薬品精製用プロテインA担体「KANEKA KanCapA」の将来需要増に対応するため、大型生産設備の導入を決定したと発表した。2015年初めの稼働開始を予定している。

プロテインA担体は、多孔性基材にプロテインAと呼ばれるタンパク質を固定化したもので、プロテインAが抗体に特異的に結合する性質を利用して、抗体医薬品を高純度化する工程で用いられるクロマト精製用資材。

同社は、独自技術により開発したプロテインA担体を、2012年に一般販売を開始した。
バイオ医薬品市場の高成長を背景とした需要の拡大が見込まれるなかで、すでに大手製薬会社に採用され、新規の採用も期待されることから、安定的な供給体制を確立することにした。

同社は今後、さらに新たな製品群の創出に取り組み、5年後に100億円以上の売上げを目指す。