2014年03月28日
武田薬品、大塚製薬と新消化器領域治療薬 共同販促
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:武田薬品工業

武田薬品工業は、同社が製造販売承認を申請中の消化器領域の酸関連疾患治療薬「TAK-438」の販売に関する国内共同プロモーション契約を大塚製薬と締結したと発表した。

両社は、消化器領域で防御因子増強剤のトップシェア製品「ムコスタ」を有する大塚製薬と、発売以来20年以上の国内のPPI(プロトンポンプ阻害剤)市場を牽引してきた武田薬品の両社によるプロモーションを通じ、酸関連疾患治療における課題解決促進を目指す。

今回契約により、武田薬品は契約一時金200億円と承認時マイルストンを大塚製薬から受け取る。
大塚製薬はTAK-438の売り上げに対する一定の対価を武田薬品から受け取る。


<用語の解説>
■TAK-438(一般名:ボノプラザンフマル酸塩)について:
カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(Polassium-Competitive Acid Blocker:P-CAB)と呼ばれる、武田薬品創製の新しい酸分泌抑制薬。胃壁細胞における酸分泌の最終段階に位置する「プロトンポンプ」をカリウムイオンと競合的に阻害することにより、強力で持続的な酸分泌抑制作用と、投与早期からの効果発現を示す。
武田薬品は2014年2月、国内製造販売承認申請を行なった。