2014年03月31日
大日住友と武田薬品、欧州で「ラツーダ」販売許可取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:武田薬品工業、大日本住友製薬

大日本住友製薬と武田薬品工業の両社は31日、非定型抗精神病薬「LATUDA(ラツーダ)」(一般名、ルラシドン塩酸塩)が、成人に1日1回投与の統合失調症治療剤として欧州委員会(EC)から販売許可を取得したと発表した。

現在、欧州には統合失調症患者が約350万人いるといわれている。症状は幻覚、現実歪曲、抑うつ、引きこもりなど多岐にわたる。また、平均余命を10~22.5 年短縮するといわれている。

これまでの臨床試験で「ラツーダ」は、総じて良好な忍容性が示され、体重、脂質や血糖値への影響も限定的であることが示された。

大日本住友製薬はすでに米国、カナダでは子会社サノビオンが「ラツーダ」を販売中のほか、新たにオーストラリア当局にも申請中である。欧州委員会には提携している武田薬品が申請を行っていた。