2014年03月31日
昭電のアルミ国産化資料、日本の「化学遺産」に
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工
「国産アルミニウム一号塊」

昭和電工は31日、同社創業期に開発した「国産アルミニウム一号塊」、「みょうばん石」、「アルミニウム製花瓶」、「大町工場建設日誌」、「常盤発電所配電盤」、「積算電力計」など、アルミニウム製造に関する一連の製品や資料の歴史的価値が評価され、日本化学会の「第5回化学遺産」に認定されたと発表した。

昭和の初め、アルミニウムの国産化は不可能とされていたが、1934年(昭和9年)に同社の前身、日本アルミナ工業所(現昭電横浜事業所)が原料のみょうばん石、また、昭和アルミニウム工業所(現昭電大町事業所)がこれを用いて独自技術でアルミニウムの生産に成功した。

創業者の森矗昶氏らはその後、大町(長野県)の水力発電電力を活用してアルミニウムの製錬事業に本格着手し、わが国化学産業の創出・発展に先駆的な役割りを果たした。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1396243018.pdf