日本最古のウィスキーコップの金型

積水化学工業は31日、同社が保有する日本現存最古の射出成形金型「Isoma（イゾマ）金型」がこのほど日本化学会から「化学遺産」に認定されたと発表した。

「クシ」と「ウイスキーコップ」成形用の2つの金型でドイツ製。
積水化学の前身である日本窒素肥料が1943（昭和18）年に射出成形機とともに現地企業から購入し、ドイツの潜水艦で運ばれたといういきさつがある。2つの金型はその後の1947（昭和22）年、積水化学がプラスチック加工メーカーとして創業した際、日本窒素から提供された。

戦後の日本のプラスチック加工業界発展の原点ともいえる、同金型の歴史的価値が評価されて、今回「Isoma射出成形機」（旭化成ケミカルズが保有）とともに化学遺産に認定された。

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