2014年04月01日 |
カネカ、動物用タンパク質医薬品の開発を本格化 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:カネカ |
カネカは1日、遺伝子組換え技術を応用して、猫用の貧血治療薬の開発を科学技術振興機構(JST)の委託事業として進めてきたが、さらに動物用医薬品として製造販売承認取得を目指すと発表した。 猫は高齢になると腎不全を発症することが多く、寿命の延長に伴い発症数が増加している。また、腎不全に起因する貧血(腎性貧血)を発症することが知られている。ヒトの医療では、腎性貧血患者への有効な治療薬はあるが、獣医療では世界的に猫用の貧血治療薬は販売されていない。 カネカでは、ヒトの腎性貧血患者用に開発されたエリスロポエチンのような複雑な構造のタンパク質医薬品を効率的に製造可能な遺伝子組換え技術によって、猫用のエリスロポエチンを製造する技術を世界で初めて確立した。動物用医薬品としての製造販売承認を目指して研究開発を加速化させている。 今後は、すでに販売している動物用サプリメントのラインナップを増やすとともに、動物用のタンパク質医薬品の研究開発を進めてアニマルヘルスケア分野への展開を強化する方針である。 |