2000年11月14日 |
三菱化学、高級水性樹脂の増設を本格検討へ |
パール状グレードの引き合い好調でフル稼働状態続く |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:日本合成化学、三菱化学 |
三菱化学は、2年前に事業化したSAP(高吸水性樹脂)パール状グレードの好調な引き合いから設備のフル稼働が続いており、玉不足から増設にむけた本格検討を開始した。 同社のSAPは、1996年に日本合成化学の事業を統合し、四日市、大垣の両工場でそれぞれ年産1万トンの合計2万トンの製造設備を持つ。SAPのパール状グレードは自社技術によるもので、昨年までに全グレードで生産ラインの切り換えを実施している。パール状グレードは既存のものと比べて吸水性、加工性の点で優れた性質を持つことから、引き合いが急増、現在はフル稼働状態が続いているもの。 同社では、アクリル酸誘導体事業の競争力強化を図るため、昨年4月にSAP(高吸水性樹脂)グループを機能化学品カンパニーから化成品カンパニーオキソアクリレート事業部に移管している。こうした誘導体との一元化により、原料からの一貫体制メーカーとして、外販サプライヤーとしての高い競争力を活かしながら、今後も自社技術の強みを発揮しながら誘導品展開を強化、事業拡大を図る方針だ。 |